費用・予算で選ぶ
費用予算で選ぶ
基本的に土地活用で建物を建てる場合、費用が少ないものはありません。 ですが、土地や建物には担保価値があるので、借入金を利用することで、現金での支出を抑えることができるため、自己資金が少なくても可能です。
現金で始めるとしたら、土地のみを貸す貸地では負担が無いに等しく、借主さえいればすぐに始めることができます。 次いで、月極駐車場(屋根なし、未舗装)も初期投資は非常に少なくて済む方法です。
10台程度の規模のコインパーキング(時間貸し駐車場)では300万円~500万円程度、アスファルト舗装して有人の時間貸駐車場にしても、100万円前後+人件費程度です。 立体駐車場になると、設備が必要になり投資も増えますが、駐車効率がよくなり収益を上げることができますので、予算と需要で判断すればよいでしょう。
トランクルームや太陽光発電も同様で、広さに応じた資金が必要になりますが、個人が行うレベルの規模なら数百万円で始めることができます。 ただし、費用負担が小さい分だけ、収益性(キャッシュフロー)は小さくなります。
借入金によるレバレッジ効果
土地と建物を担保にした借入金で行う賃貸経営では、総費用の2割程度の自己資金があれば、大きな金額での土地活用が可能です。手持ちの資金よりも大きな資金運用をすることを、「レバレッジ」と呼びます。
例えば、1000万円の資金で100万円の利益を得られるとすれば、利回りは10%です。 そこで、土地と建物を担保に4,000万円を借り入れて、合計5,000万円で運用すれば、10%の利回りなら500万円の利益が出ます。
このとき、自己資金の1000万円に対する500万円の利益は50%にもなり、たった2年で回収できるということになります。 4,000万円の借入金は、土地と建物の資産価値を相殺すると大きな金額ではありません。
当然ですがリスクも当然大きくなりますが、このように少ない自己資金で大きな成果(レバレッジ効果)を出せるのが、賃貸経営のよいところということができます。